好きな人や恋人が夢に出てくることってありますよね。
夢の内容は良いものから悪いものまでいろいろですが、どうしてそんな夢を見るのでしょうか?
この記事では、
恋人が出てくる夢にはどんな意味があるのか、そして心理的にどのような効果があるのかについて解説します。
最後に、夢を使った心理操作方法も紹介します。
好きな人が出てくる夢の意味
検索すると嘘ばかり出てくる
インターネットで「夢診断 好きな人」や「好きな人と付き合う夢」と検索すると、占い系のサイトがたくさん検索結果に出てきます。
内容を読んでみると、こんなことが書いてあります。
- 現実で好きな人としたいと思っていても出来ないことを、夢の中で代わりにしている
- 仲が悪い夢は、逆に現実で仲良くなる前兆。逆夢。
- 好きな人と最近会えていない場合は、コミュニケーション不足に対する不満の表れ
- 好きな人と散歩したり、プレゼントをもらう夢は良い兆し
ただ、残念なことにどのサイトにも「科学的根拠が書かれてない」ですよね。
誰がどうやって調べて、それを証明したのでしょうか?
全部ウソじゃないのかな?と勘繰ってしまいます。
心理学者の中にも夢について研究している大学教授が多くいますが、まだまだ謎が多く、分かっていることは少ないのが現状です。
そこにつけこんで、何の根拠もなく、無責任にデタラメなことを言う自称知識人や占い師が後を絶たないんですね。
恋人が出てくる夢の内容は、その人が本来持っている性格によって生まれる恋人への不満と関係している
では、心理学では恋愛の夢についてどのような研究がされているのでしょうか?
米国のメリーランド大学の心理学者ディラン・セルターマン博士が発表したこんな研究があります。
交際相手のいる61人の学生が被験者です。
まず、彼らがパートナーに対して持っている不安や不満について調査しました。
次に、彼らに新品のノートを渡し、「今後2週間、夢を見たらその内容をつぶさにこのノートに記録してください。起きてすぐに書くように。」と依頼しました。
そして2週間後にノートを回収し、内容を分析しました。
その結果、パートナーとの関係に不安を持っている人ほど、悪夢や不吉な夢を頻繁に見ていることが分かりました。
逆に、パートナーとの関係に不安がない人は、夢に恋人が出てきても楽しい夢を見ていました。
つまり、夢占いのサイトに書いてあるように「夢が未来の2人の関係を示しているとか、逆夢になっている」という事実は全くなかったのです。
恋人の自分への愛情が足りないと感じて「このままだと破局してしまう」という不安や不満を持っている人が、恋人との悪い夢をよく見ていました。
また、実際には恋人は被験者に対して強い愛情を持っていても、被験者が元々マイナス思考だったり、嫉妬心が強かったりする場合には悪い夢をよく見ていました。
本人の生まれ持った性格が原因だったんですね。
恋人との悪い夢をよく見る人に、セルターマン博士はこんなアドバイスをしています。
「恋人のせいにせず、自分自身を見つめなさい」
「あなたが単に不安を持っているだけ。あなたのマイナス思考を改めるのです」
夢の内容が悪いものであれば、過度に心配していることが問題なので、気にしないことが一番。
不安があれば恋人に相談してみましょう。
話し合えばあなたの不安も解消される可能性が高いです。
その際には、決して恋人を責めないこと。
悪い夢を見た原因はあなたの過度な猜疑心や嫉妬などにあるのですから。
自分を好きな人の夢に登場させる心理操作
夢はなんだか神秘的なものです。
なぜこんな夢を見たんだろうと思うこともありますし、たまに正夢になることもあります。
好きな人がいれば、その人と楽しく過ごす夢を見たいと願う人も多いですね。
枕の下に好きな人の写真を入れて寝たことがある人もけっこういるのではないでしょうか?
恋人が夢に出てきたら、そこに何らかの意味を求めたくなる心理が働きます。
その心理をメンタリストのDaigoさんは利用したことがあるそうです。
私の昔のガールフレンドは、夢に出てきた男性と付き合った経験があったのです。
彼女はそれを「恋のインスピレーションを夢から得る」と表現していましたが、
だとしたら、自分が相手の夢に出てくれば完璧ではありませんか?
引用元:メンタリズム 恋愛の絶対法則
Daigoさんは自分を彼女の夢の中に登場させるように、心理操作の実験をしました。
夢は記憶の断片が出ることが多いので、夜、寝る前の電話で、最近見た夢の話、朝起きたときの話、もしくは将来、実現させたい夢の話など、夢や睡眠にまるわる話をしました。
そういう話をすれば、夢のイメージと自分がリンクするので、出てきやすくなるのではないかと思ったのです。
これを1週間続けたら、なんと10日後に彼女の夢の中にDaigoさんが登場したそうです。
そして、それをきっかけに2人は付き合いました。
相手のイメージの中に自分がいるように心理操作を行うことで、記憶の断片が夢の中で繋がって出てきたわけですね。
女性は神秘的なものに魅力を感じ、意味を求めようとする心理が男性より強く出ます。
わざわざ高いお金を払って占いをしてもらったり、パワーストーンやスピリチュアル本を買ったりするのは90%以上が女性です。夢診断をするのも女性が多いですね。
この記事のアクセス解析をしたところ、読んでいる人の9割がやはり女性でした。あなたも女性ですよね?
その女性特有の心理と夢へ自分を登場させる心理操作を利用すると、Daigoさんのように付き合うこともできてしまうんです。
別の記事でシンクロニシティという恋愛心理テクニックを紹介しましたが、夢を利用して偶然を作り上げることもできます。
たとえば、
気になっている人から「昨日あなたが夢に出てきたんだよ」ともし言われたら、即座にこう答えましょう。
「え!?ホントに!? 実は私も昨日夢に君が出てきたんだ!!」
相手は神秘的なものを感じて、あなたを運命の人だと信じ込むかもしれません。
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『シンクロニシティ』で奇跡の出会いを演出する恋愛心理テクニック
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世の中には心理学や脳科学を信じない人もたくさんいますが、逆にそういう人こそ心理学を使えば簡単にだませます。
特に占いや夢がついつい気になってしまう人は気をつけましょう。
占い師、詐欺師、インチキ心理サイト、宗教家などに格好のターゲットにされていますよ。
インチキな占い師や霊能者に騙されてお金を取られてしまった…という経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、占い詐欺専門の弁護士さんに相談してみると取られたお金が戻ってくるかもしれませんよ。
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