女性の笑顔を自分への好意だと勘違いする男性はたくさんいます。
女性店員さんがちょっと微笑みかけてくれただけで、
「この店員、俺に気があるんじゃない?」
床に落ちた消しゴムを拾ってくれただけで、
「この子、俺にだけ優しくしてくれるな」
キャバ嬢と仲良く話ができただけで、
「プライベートで会ってくれるんじゃないか?」
どぶろっくみたいな奴ですねw
女性たちは普通に接してくれているだけです。
ただの愛想笑いの営業スマイルです。
何の感情もない作り笑いと、本当に好感を持ってくれている時の自然な笑顔。
相手の気持ちを勘違いしないように、その見分け方を解説していきます。
日本人に多い、愛想笑い(作り笑い)をする人々
コミュニケーション能力が高い人は、作り笑いを絶妙なタイミングで入れてきます。
相手がクソつまらない話をしていても笑顔で聞き流したり、嫌な仕事を押し付けられても笑顔で快く引き受けたり。
もう二度とこいつとは会わないと心で誓っていても、その場だけは笑顔でやり過ごしたり。
コミュニケーションの達人は作り笑いを巧みに駆使して、無難にその場をおさめることに長けています。
ついつい愛想笑いを癖のようにやってしまうという人もいます。
本当は嘘の笑顔なんてしたくないのに、どんな場面でもなぜか笑顔で相槌を打ってしまうことを悩んでいる人が意外といます。
こういう人の笑顔を勘違いして親しくなろうとすると、相手はそんなつもりじゃないので、必要以上に距離を置かれてしまいます。
その笑顔は本当に楽しい気持ちが表れているものなのか、適当につくろった笑顔なのか。
笑顔の真意をちゃんと分かっていないと、気づかないうちに「空気の読めない人」だと思われてしまうのです。
そこで、作り笑いと本当の笑顔を見抜く必要があります。
見抜くポイントは、「笑顔の消える瞬間」と「笑顔がつくられる瞬間」
作り笑顔は自然に消すのが難しい
自然な笑顔は、感情の起伏とシンクロします。
無表情の状態から突然大笑いすることはあまりなく、徐々に顔全体に笑顔が広がり、話の盛り上がりで大声で笑ったり、手を叩いて笑ったりします。それから、しばらく余韻の時間が続き、笑顔は徐々に消えていきます。
作り笑顔をする場合に一番難しいのは、笑顔を消す場面です。
自分でやってみると分かるのですが、違和感なく徐々に笑顔を消すのは、かなりの高等技術が必要です。だいたいどこかのタイミングでふっと笑顔が消えて無表情になってしまいます。
そのため、作り笑いを見破るには笑顔が消える瞬間に注目することです。
徐々に笑顔を作る筋肉の緊張が解かれて行かず、いきなり笑顔が消えたら、その人は心では全く笑っていません。
不自然なタイミングで笑う人
また、笑顔を作る瞬間も分かりやすいことがあります。
たとえば、他人の小さな赤ちゃんに微笑みかける大人を思い浮かべてください。
まず赤ちゃんを見て、赤ちゃんと目が合ってから一瞬、間をおいてから笑顔を浮かべる人が多いです。
赤ちゃんと目が合ったことが嬉しければ、目が合ってから徐々に笑いの表情が作られていくはずですが、
間を置いてから満面の笑みになるのは、嬉しい感情が沸き上がったからではなく、赤ちゃんやその親に対する気遣いで作った表情です。
赤ちゃんのことが好きで自然に浮かんだ笑顔ではないんですね。
大抵の場合、その人は赤ちゃんから目を離すと、スッと表情が消えます。もう笑顔でいる必要がなくなったからです。
このように作り笑いは、表情が作られる瞬間と、消える瞬間に特に注目すると見破れます。
表情筋や笑い声から作り笑いを見破る方法
慣れてくると、筋肉の使い方などを見るだけでも簡単に分かるようになります。
よく「目が笑ってない」と言いますが、作り笑いをすると目の周りの筋肉の動きが不自然になる人も多いです。
作り笑いの特徴としては以下のようなものも挙げられます。
①目じりまで筋肉が動いていない
口元だけの筋肉を使った笑顔は作り笑いです。本当の笑顔は目の筋肉も動きます。
目じりに三本ほどしわが入れば、目の筋肉まで使っている本物の笑顔です。
目じりは非常に分かりやすいポイントです。
②口の筋肉と目の筋肉が同時に動く
本当の笑顔は口の筋肉が動いたあとに目の筋肉が動きます。
本当に面白くて爆笑するときなどは同時に動くのですが、軽く微笑んだだけなのに同時に動いたら作り笑いですね。
③顔の片側の筋肉だけ使っている
楽しいときは顔全体の筋肉が動きます。片側だけのときは感情が動いていません。
④声のトーンが変わっていない
心から笑っている時は、ランダムな腹式呼吸になるので声のトーンが上ずったり大きくなったりします。
「あはははは」と一定のトーンで声を出すのは不自然ですよね。
⑤呼吸のしかたが一定
思わず笑ってしまうときには、肺の空気を腹式呼吸で一気に吐き出します。その影響でしばらくは不規則なリズムの呼吸になります。
笑顔を作っているだけだと呼吸は一定を保ったままになります。
これらのポイントを意識してこの動画を観てみてください。
本当の笑顔と愛想笑いを見破れると思います。
作り笑いを見破る訓練するチャンスは日常生活でもたくさんあります。
外食をしたときに店員さんの表情を観察したり、営業マンや水商売の人を観察したり、テレビの生放送に出ている芸能人を観察したりしてみてください。
テレビで注意しなければならないのは、生放送じゃないと意味がないところです。生放送はタレントさんたちの一瞬の隙が写り込みますので、作り笑いから素の顔に戻る瞬間が見えます。収録放送だとタレントさんの素の表情は編集でカットされてしまいますので、全編作り笑いしか見えないことも多々あります。
心理学では、本物の笑顔のことをデュシェンヌスマイル、作り笑いのことをマスキングスマイルと言います。フランスの精神内科医・精神学者のデュシェンヌは、電極実験によって自然に起こる笑顔は意識して動かすことのできない筋肉を使っていることを発見しました。
気をつけたい軽蔑の笑顔
作り笑いの中でも一番ひどいのは軽蔑の笑顔と呼ばれるものです。
これは顔の左右どちらか半分だけで笑う顔のこと。
この写真の男性のような笑顔ですね。
ちょっと演技が入り過ぎて極端になっていますが、基本的にはこれに近い表情です。
軽蔑の笑顔は、相手を見下している人や相手を騙そうとしている人によく現れる表情です。
たとえば、あなたと話をしているホストの男性やキャバ嬢、営業マンなどがこの表情を浮かべたら要注意。
あなたからお金を搾り取ってやろうと考えている可能性大です。
顔の半分だけを使って笑う人には注意してください。あまり関わらない方が身のためです。
つま先を見るだけで、相手が自分に興味があるのかが分かる
作り笑い以外にも自分に興味があるのか、話をちゃんと聞いてくれているのかをチェックすることができます。
それは「つま先」を見れば分かります。「つま先の方向」を見ましょう。
人間は足に感情が出やすい性質があります。
特に興味のある人に対しては、つま先が自然に相手の方向を向いてしまうんです。
これは集団でいるときにとても分かりやすくなります。
たとえば、グループで会議をしているとき。
会議の中で一番説得力のある意見を言う人や、一目置かれている人は、みんなのつま先が向いています。
逆に存在を軽く見られている人にはつま先が向けられません。
合コンでも使えます。
気に入っている異性につま先が向くようになるので、誰が誰を狙っているのか分かります。
作り笑顔を見破るのと合わせて、つま先にも注目すると相手の本心が見えてきますよ。
ここまで作り笑いの見破り方を中心に紹介してきましたが、
自分が作り笑いをするときにも注意したいですね。
自分が作り笑いをするときの注意点としてひとつ挙げられるのは、笑い過ぎないこと。
作り笑いを完璧に習得するのは非常に難しいです。ある程度の訓練が必要です。
適当にその場しのぎでいつも笑顔を浮かべていると、簡単に見破られて「その愛想笑いやめろよ」と言われて嫌われてしまうこともあります。
自分が愛想笑いをするときにはタイミングを選んで軽く笑う程度にしておきましょう。
また、ある程度気持ちもポジティブに持っていくことで自然な笑顔になります。
たとえ作られた笑顔だとしても、楽しい気持ちを入れると相手には分かりにくくなります。
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