今、恋愛で辛い思いをしている人、たくさんいると思います。
彼氏・彼女の心が離れてしまっている、成就しそうにもない片思い、いつかは別れる運命の不倫…。
それぞれにいろんな事情があるでしょう。
でも諦めきれず、思いだけはいつまでも残ってしまう。
そんなあなたにお伝えしたいのは、
「思い切ってその恋愛やめてみませんか?」
様々な研究によると、辛い恋愛を我慢し過ぎると身体的に酷い悪影響が出ることが分かっています。
この記事では「無理して辛い恋愛を続けていると、最悪の場合、誰かが死ぬかもしれない」というお話をしています。
また、辛い気持ちの整理がつかない人、諦めきれない人に向けて、自分を助けるコツも書いています。ぜひ読んでみて下さい。
ストレスは身体にも脳にも悪影響を与える
精神的なストレスが身体に与える悪影響について、こんな実験があります。
米国ノースウェスタン大学の心理学者エリー・ピンケル教授は、被験者37人に対して精神的なストレスがどんな身体的影響を及ぼすのか調べました。
実験では、まず37人全員に対してある学生の悩み相談に乗ってもらいました。
本当は学生ではなくピンケル教授の助手で、実験のために学生役を演じています。
学生は37人の前でこんな悩みを語りました。
「深刻に悩んでいるのですが、大学生活になじめません。授業はつまらないし、専攻したい科目もないし、友達ともうまく付き合っていけません。大学に通う前に期待していたキャンパスライフはどこにもなく、全てがうまく行きません。どうしていいのか分からなくなっています。」
この話を聞いて、被験者たちはそれぞれの考えで学生(助手)にアドバイスをしました。
1人1人のアドバイスを聞いて、学生は2通りの反応を示しました。
ある人たち(Aグループ)に対しては、どんなアドバイスに対しても否定定な反応をしました。「そんなことしてもうまくいかないよ」とか「それはすでに試したことがありますがダメでした」など、被験者たちのアドバイスを無意味なものとして返答しました。
別の人たち(Bグループ)に対しては、どんなアドバイスにも前向きで感謝する反応をしました。「それは良いアイデアですね。早速やってみます。」とか「素敵な言葉をありがとうございます。」など、被験者の意見を受け入れる返答をしました。
その後、被験者たちの身体的な影響を測りました。
すると、否定的な反応をされて精神的ストレスを感じたAグループの被験者たちに、様々な悪影響が出ていることが分かったのです。
体力面の調査では、実験前よりも握力が落ちていることが分かりました。手に力が入らなくなっていたのです。
脳の検査では、認知能力、思考力、推理力など全ての科目で能力がBグループの半分になってしまいました。
「精神的苦痛を受けると、体力も脳の機能も半分に落ちてしまう」のです。
これは自己統制能力(精神の体力のような機能)が失われるためだとピンケル教授は説明しています。
自己統制能力は生活すべてに関わるものなので、これを失うことは大問題です。
特に恋愛においては、とてつもない負荷が精神にかかることがあります。
辛い恋愛を続けていると、精神的ストレスがかかり続けてしまうので、日常生活に支障をきたします。
仕事に集中できない、勉強をする気が起きない、何もやる気が起きず友達や家族との付き合いも面倒に思う、食事もする気が起きない。
思い当たる節がある人も多いのではないでしょうか?
この程度で済めばまだ良い方です。
下手をすれば、注意力が落ちたことが原因で自動車事故を起こす、仕事で大失敗をして誰かが怪我をする、なんてことも起こり得るのです。
まさかその事故の根本的な原因が、恋愛の悩みだとは誰も思いもしないでしょう。
このようなリスクを抱えないために、
もし、今、恋愛で強いストレスを毎日感じているのであれば、すぐに区切りをつける必要があります。
パートナーと向き合って話合うことで解決をしたり、場合によっては別れるという決断をすることも必要かもしれません。
振られたり、片思いで悩んでいるのであれば、自分で自分の心を整理する必要があります。
辛い恋を諦める心の整理の方法
ここからは、恋愛感情をうまく消し去る方法をご紹介します。
頭では諦めるべきだと分かっているのに、感情がくすぶってしまってどうしても諦められない人は読んでみて下さい。
①認める
あなたはとても辛い思いをしています。分かります。諦めろと言われて諦められるなら、誰も苦しみません。
まずは、その苦しみの原因がいつまでも執着心を持っているあなたの心にあると認めましょう。
相手のことを考えているのはあなた自身で、他の誰でもありません。
相手がそうさせたわけではなく、あなた自身がいろいろと考えて、勝手にひとりで苦しんでいるのです。
自分のことを好きな人に認めてもらいたいけど、それが叶わないから苦しんでいるのです。あなたは自分のことが大好きなんです。
誰が居なくなろうとも、あなただけはいつも自分の幸せを第一に考えています。
②理解する
相手を全て自分の思うがままにすることは不可能です。
自分に対して愛情を注いで欲しいとどれだけ願っても、相手はあなたの願いを聞き入れる義務がありません。
相手には相手の人生の自由があります。
相手も自分のことが大好きで、自分の望んだ通りに自由に生きていきたいと願っています。
その生き方が正しいのかどうかは問題ではありません。たとえ相手の考えやしたことが間違っているようにあなたには思えても、それは相手の自由です。それを止めようとするのは、あなたの我がままです。
相手に自由を与えてあげましょう。
もし自分がいないと相手がダメになってしまうと思っているのなら、とんだ勘違いです。
人は失敗しないと学ぶことができないのに、そのチャンスをあなたが相手から奪っています。あなたは自分が嫌われたくないという理由で相手の成長のチャンスを奪っているのです。
エゴを押し付けてることに早く気がつきましょう。
③一人ではありません
好きな人と離れることになったら、きっとあなたは自分の一部を失ったような感覚になるでしょう。
人生の大きな部分にポッカリと穴が空いたような、どこに行けば良いのか分からない感覚になるかもしれません。
もう二度とこんな人は現れないと思うかもしれませんが、人生最後の出会いではありません。
人との出会いは人生にいくらでも用意されています。今好きな人よりももっと素晴らしい人との出会いが必ずあります。
とても信じられないでしょうが、これは真実です。
新たな出会いを信じられないのは、あなたの脳機能が落ちているからです。
精神的ストレスを受けると、人は脳の機能が落ちて正しい判断ができなくなります。
異性は35億人以上地球にいます。途方もない人数です。1人に対し1秒しか会わなかったとしても、全員に会うには110年かかるくらいの人数です。
好きな人より素敵な人がその中にいないと考えるのは、カレーライスを出されてライスだけ食べるくらい馬鹿げています。
出会いは自分から動けばいくらでもあるのです。待っているから出会いがないと思い込んでしまうのです。
まだ人生で出会ったことのない素敵な異性との出会いを自ら掴みに行きましょう。
愛するよりも愛されたいと思うのが普通ですよね。
でも愛されなかったらどうするか?
答えは簡単。
愛してくれる人を見つけに行けば良いのです。
この世界はどんな天才でも理解できないほど複雑にできています。予想外のことばかりが起こります。ナメちゃいけません。
必ず愛してくれる人は見つかります。
まずは好きな人がいることでできなかったことが何かあれば、それからやってみましょう。
旅行に行きたかったのなら、今すぐ予約を取りましょう。
熱中したい趣味があったのなら、今すぐやりましょう。
久しぶりに会いたい友達がいるのなら、今すぐ会いに行きましょう。
恋人の好き嫌いのせいで食べれなかったものがあるのなら、今すぐ食べに行きましょう。
すべてはそこからまた始まります。