好きな人とデートの約束をしていたのに、前日になって「ごめん!行けなくなった!」と断られたことはありませんか?
友達と遊ぶ約束をしていて、「やっぱその日ダメだわ」と言われた経験なら誰もがあると思います。
営業マンなら「今日は忙しいからまた今度ね」と断られるのは日常茶飯事。
どのパターンも辛いですね。
泣く泣く諦めなければならないこともあるでしょう。
でも、大丈夫。
相手から断られた時に次のチャンスにつなげる会話術があるんですよ。
『シュガーランプ』と言います。
恋愛でもビジネスでもガンガン使える技だし、やり方は簡単なので、マスターしておくと何かと役立ちますよ。
シュガーランプ話法とは
シュガーランプ(Sugar Lamps)とはコールドリーディングの中で使われる会話テクニックのひとつ。
相手が喜ぶ言葉をかけることで、相手から自分に好意を抱かせる効果があります。
コールドリーディングというのは、事前に相手に関する知識がなく何の準備もしていない状態で、会話や動作から相手の心理を読み解く技法のこと。
占い師やインチキ霊能者がよく使っている体系的なコミュニケーションテクニックです。
コールドリーディングを使えば、悩み相談に来た人の心理を突いてあたかも相談者の心や未来を言い当てたかのように装えます。
メンタリストはコールドリーディングをさらに実践的にしたテクニックを使ってパフォーマンスをしています。
シュガーランプはその中のテクニックのひとつで、砂糖の塊という意味があります。
砂糖のように甘い言葉をかけて相手の心を溶かすイメージからこの名前がつけられました。
スピードワゴンの漫才のような心理テクニックです(笑)
あまーーーい!!
シュガーランプの効果的な使い方
ここからは具体的な使い方を解説していきますね。
シュガーランプが使われるのは提案を断られた時。
たとえば、こんな会話です。
デートの誘いを断られたときの会話はこんな感じですよね。
残念な気持ちを抑えつつ、理由を聞いて「それなら仕方ないね」と返す人が多いと思います。
ここで使うのがシュガーランプ。
返事をちょっとだけ工夫するんです。
俺も君を見習って何か親孝行しようかな
断った相手を責めるわけでもなく、いなすわけでもなく、褒めるんです。
相手は断って申し訳なさを感じています。悲しい思いをさせてしまったかなと気にする人もいます。
そんな気持ちでいるところに、まさかの褒め言葉をもらって大きな喜びを感じるんですね。
そして褒めてくれた相手に対して、感謝や好感を持つんです。
これが相手の心を溶かすシュガーランプの効果です。
このテクニックのポイントは、
相手が褒められたいところを褒めること。相手の気持ちに共感すること。
例では「親思い」を褒めています。
彼女は貴重な休日を使って、彼氏からの誘いを断ってまで両親のために旅行に行くわけです。
彼女の気持ちを考えれば、褒めるポイントは明らかですよね。
また自分も見習いたいと伝えることで、彼女はあなたに良い影響を与えたと感じて自己肯定感を得られます。
シュガーランプの効果がさらに大きくなる返事の仕方になっているんですよ。
ダブルバインドと合わせ技一本を狙う
シュガーランプで好感度を上げておけば、次回誘う時には応じてくれやすくなります。
少し期間をおいてから再チャレンジするのが良いですね。
ただ、状況によっては今回が最後の誘うチャンスということもありますよね。
たとえばマッチングアプリで知り合った人をデートに誘う時。
1回誘って断られたら、次のチャンスはたぶんありません。
高確率で他に良い人が現れて持っていかれます(笑)
こんな時はシュガーランプとダブルバインドの合わせ技を使ってダメ元でもう一押しすると成功するかもしれません。
以下のようなイメージです。
天気も良いみたいだし、きっとショッピングには最高ですよ♪
では、再来週か来月ならどちらが都合が良いですか?
こんな感じでシュガーランプを使った後に、次の予定を二択で尋ねてみましょう。
これはダブルバインドという心理テクニックで、選択肢をこちらから提示して、相手に断りづらくさせる方法です。
参考記事 続きを見る
心理学者は知っている「断られないデートの誘い方」
誘えるチャンスは今しかないという時には、この例のようにダブルバインドで食い下がってみるのもひとつの手ですね。
注意点としては、すぐに誘い直すとしつこいと思われやすいので、できるだけスマートに自然に誘いたいところです。
使うタイミングも慎重に選びましょう。
シュガーランプはじっくりと信頼を築いていきたい時に使えるテクニック。
結果を急がなくていい場面で使うのがベターです。
結果よりも、信頼を得ることを第一優先に考えましょう。